「あの頃は貧しかった」

私は色々事情があり、30歳近くまで正職に就かなかった。その間、生計を立てるために様々なアルバイトをした。


飲食店、家庭教師、工場のクリーンルーム、怪しげなIT企業、有名ホテルの結婚式場でのビデオ撮影の補助など、挙げたらきりがない。

一番楽しかったのは、家庭教師。小学生に国語を教えていた。その経験が、今教会で子供たちを教えていることに繋がっているのは言うまでもない。

ホテルの結婚式場でのビデオ撮影の補助をしている時は、一番貧しかった。
だから、時給のいい特殊な専門職を選んだ。そのホテルはその地域では誰もが知っているような有名高級ホテル。
いつか正式に仕事に就いたら、客として訪れるのが私の夢だった。

そして先日、そのホテルにあるレストランに母と訪れた。夢の実現!母と食事をしながら当時の苦労話で盛り上がった。

周りの友達は就職して、社会人として立派に生きていて、それに比べて自分は一体何をやっているのだろうかと思ったことも何度もある。

しかし、自分の将来は神様が保証してくださっているという自信が何故かあった。貧しくても工夫して楽しく生きる術を学ぶことができた。

正式に仕事に就いてからは、お金に困ることがなくなった。
でも、ついつい当時の感覚で物を買ってしまう。

あの頃は貧しかったけど、野心があった。希望があった。楽しかった。
そして、あの頃の経験が今の自分を作っている。

今後も、切実に生きていたあの頃の感覚を忘れずに生きていきたい。

始音教会 Miso

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