幸せの感度
先日、担当した患者さんの話。
アルツハイマー型認知症を罹患している患者さん。
認知症は進行すると、時に人格が変化してしまうと言われている。(怒りやすくなったりなど)
でもその患者さんはとっても穏やか。
そして、些細なことにいつも幸せを感じている。
雨の日に「今日はあいにくの天気ですね〜。」と私が言えば、
「でも、大雨だけじゃないだけ感謝よね。」
トイレに連れて行けば、
「こうやってトイレで用を足せるのは幸せよね。」
よく娘さんの話をしてくれるけど
「娘は最近忙しくてなかなか会いに来てくれないけど、でもね元気でいてくれればそれだけ十分」
入院生活は普通ならストレスが溜まりやすいはずだけど、その患者さんは
入院中たくさんたくさん「幸せ」と言っていた。
とっても素敵だと思った。
幸せの感度は低い方がいい。
当たり前のことを当たり前だと思わない。
身の回りの些細なことにも目を向けて感謝する。
小さな幸せ、小さな感謝を積み重ねて生活していきたい。
つくば始音教会 peach