「ごめんなさい」の威力

こんにちは。

つくば始音教会のいのちっちです。

私は小学校で特別支援教育支援員をしていますが、仕事中にこんなことがありました。

私がその時支援に入っていた1年生のクラスに、Kくんという、授業中に頻繁に騒いだり離席したりしてしまう子がいました。

私が入っていた時間にも、前から2列目の自分の席から、這いつくばって後ろに向かってきました。私は、またやってるな、と思い、「席に戻ろうね」と両脇を抱えて立たせて戻らせようとしました。

すると、Kくんは、「消しゴムだよ」と私の手を振り切りました。後ろの方に消しゴムが転がってしまったようでした。

その後席に戻ったKくんは、配られたテストを机から乱暴に落とし、「テストやらない」と荒れていました。

担任の先生が、「Kくん、どうしたの?」とKくんに聞いたので、「たぶん私のせいなので、二人で話します」と私は答えて、廊下で話すことにしました。

私は、ここで本当に真摯に謝らなければ、と思いました。小さな心を傷つけて申し訳ないことをしたし、その心にしっかり向き合って謝罪をすることで、大人に対する信頼感が深まるだろう、と考えたからです。

私は「ごめんね。Kくんは悪くないのに誤解して。二度とこういうことが無いように気をつけるね。先生のこと、許してくれる?」と話しました。

Kくんは、壁に腕と顔を押しつけて、肩を震わせて泣いていました。私はKくんを抱きしめながら、背中や肩をさすり続けました。

誤解された悔しさと悲しさが伝わってきて、申し訳ない気持ちで私も涙が出そうになりました。それと同時に、いつも先生にどんなに注意されても言うことを聞かずに悪事(大したことないものですが)を働いているKくんは、実は子どもらしい繊細な心を持っているのだな、と、愛おしさも感じました。

しばらく泣いて落ち着き、席に戻ると無言でテストに記入し始めました。

私はそれまで、Kくんがなかなか言うことを聞かないので、どうやって接したらいいのかわかりかねていましたが、この一件を通して、一気にKくんとの絆が深まったような気がしました。

そしてKくんも、今までは私の話に聞く耳を持たなかった感じだったのが、その一件の後は、話しかけてきてくれるようになりました。

人を傷つけてしまったり、神様の心を傷つけてしまったり、私たちは多くの失敗をしてしまいますが、真摯な「ごめんなさい。もう二度としないように頑張ります。」という言葉は、また絆や信頼を回復し、むしろ深めることができる、生きていく上でとても大事な言葉だなと改めて感じたのでした。

真摯に謝るには、まずは自分が間違ったということを認めなければなりません。それは時に難しいことですが、自分の間違いに向き合い、受け止められる強さを、いつも持っていたいものだと心から思います。

1 thought on “「ごめんなさい」の威力

  1. 子供の頃の記憶って結構いくつになっても残っているものだなあと思います!謝ることは勇気のいることですよね。いのっちさんの行動、いつまでもKくんの心に温かく残っているんだろうなあとほっこりしました✨

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